現在試作中の和文様トートバッグについて
先週発売になったファッション批評誌『vanitas』No.004で、日本の文様を再創造する試論を行いました。
そして、これからは文章による論考だけではなく、手を動すことで新しい文様のあり方を考えて行こう!とも思っています。
現在水面下で試作中なのが、和文様のトートバッグデザイン。
伝統的に使われてきた文様を、その色彩やフォルムをアレンジすることで、現代の生活にも自然に馴染むよう心がけてデザインしています。
3つ程つくったので、少し紹介してみます。
【八重桜トートバッグ】
日本の花と言えば桜!ですが、桜の中でも八重桜は、そのぽてっとしたフォルムや、折り重なった花びらの華やかさが目をひきます。
花びら部分はパステルのバリエーション・トーン+花粉部分はビーズです。
印刷とビーズを組み合わせることで、トートバッグでありながら少しラグジュアリーな雰囲気を目指してもいます。
【折り紙文様トートバッグ】
こちらは、折り紙の星や魚、鶴、朝顔、結び文の文様です。
結び文は、昔の手紙の結び方を象ったもの。松や梅の文様をビーズで縫い込んで華やかにすることで、恋文をイメージしています。
大きなトートバッグは口も大きく開きやすいのですが、付属の組紐のバレッタで持ち手を留めることで、開き具合を抑えることもできます。
【没になってしまった石榴トートバッグ】
石榴をモチーフにした新しいロゴを作ろうと意気込んでつくったのですが、あまりピンとこなかったので、お蔵入りです。
部分部分のビーズの構成は気に入っているのですが…。
(そして作るのも一番大変だったのですが…。)
まだまだ数が少ないのですが、今年中にもっとデザインのバリエーションを増やし、来年には本格的に販売できる形にすることを目標にしています。
日本の文様が新しい形で私達の暮らしに息づくことを理想に掲げ、こうしたデザイン活動も拡大していきたいと思っています。